2008/03/31

生きるヒントは目の前にある

なんかこう情緒不安定。なんだろ、春やからかな~
いらいらが募ってました。なんか全てがうっとうしく思えてきたりもする。たまにあるねこういうの。
帰って風呂にゆっくり入ったらだいぶ気が楽になった。
明日からは普通にいこうと思っている安井です。どもこんばんは。


家の向かいは何代も続いている昆布屋さん。今はおじいちゃんがやっている。
いつも家の前で会うときは軽く世間話しをしています。
そんな会話の中で良いモノはやはり質が違うって話しをしてた。

昆布はいつも上質の天然モノを使っているという。
時代遅れかもしれないけど、ちゃんとしたところから仕入れる上質の昆布を使うのだという。
もちろん値段も高い。でも、妥協はしない。そういうことを語ってくれた。

そんな昆布を削ってとろろこんぶも販売している。
100グラムで2,000円という高級品。
毎日おじいちゃんが削っている。昼間に部屋にいると削る音が自分の部屋にも聞こえる。
妥協を許さない職人が昆布を削る音だ。

しかし、最近は歳とってきて、少ししんどいとも軽くこぼしていた。
安い昆布だと削るのもラクで、削る刃も全然痛まないんだって。
今使っている昆布だと、硬くて力もいるし、刃を研ぐ回数も多いらしい。
でも、お客さんがよろこんでくれるから、昆布の質も落とさないし、続けるといっていた。
他の業者は安い昆布を使うようになっているが、いつまでも良いものを出すと言っていた。

なんかもう、目から鱗でした。
これが職人の魂なのかと思った。
良いものを提供する。良いものだからこそ、多少自分がキツくても自信を持って出せる。
これって、どんな人でも当てはまることなんじゃないかな。
むしろ、モノが飽和している現代では忘れてしまわれていることじゃないかな。

自分自身に当てはめて考え直してみると、少し自分が情けなくもなった。
テレビや雑誌の中だけの存在だと思っていた、そんな職人の考えを持った人がいつも目の前にいる。
インタビューとかで出会える人がうらやましく思っていたのに、自分はいつも出会ってたんだ。
なんでそんなことに気付かなかったんだろうか。

生きるヒントはそこらじゅうに落ちている。
ただ気付いているか見逃しているかなのかだな。
もっと自分に誇りをもって妥協しないような人生を少しづつでも歩んでいきたい。

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